原発労働ってどんなだ?

原発労働ってどんな感じか、この本を読むと見えてくる。思い出されるのは、女工哀史か蟹工船の世界。労働者をものくらいにしか扱ってこなかった電力会社。放射線管理などいい加減。定期検査や清掃をすることを前提に設計されていないプラント、それに人間を無理に入らせ掃除させる電力会社、しかしながら、その仕事に依存している原発労働者。ベールに包まれていた原発労働がよくわかりました。

福島第一の事故は、震災・津波による災害だとと思われてますが、実はそれ以前の問題であったこと。人災だと言われても仕方ない現状がそこにあったこと。など一読に値すると思います。

堀江 邦夫
講談社
発売日:2011-05-13