トランプは世界最大のハザードである

トランプの大統領就任演説を聞いた。「バカタレの、バカタレによる、バカタレのためのガキ大将大統領」誕生の瞬間だった。人々の心に響くところもなく、政策を示すものでもなく、理念もなく、矛盾だらけの3流演説としか聞こえなかった。何でこんな人物が大統領に選ばれたのか。全く民主主義の欠陥をさらけ出した瞬間とも言える。リンカーンの「government of the people,by the people,for the people」という演説は名言だが、トランプは「juvenile boss president of the crazy people, by the crazy people, for the crazy people」だろう。世界が不安定化する第一歩が踏み出された。アメリカ発の政治災害が発生するリスクが高まったとも言える。

私は、ヒトラーがドイツの選挙で勝利して独裁への道を歩みだしたときのことをこの目で見たわけではないが、きっと同じような状況だったろうと思う。ヒトラーは「ドイツ万歳! ドイツ! ドイツ!」といって他の民族を差別的に取扱い、反抗するものは容赦なく殺した。トランプも同じだろう。「アメリカ! アメリカ! アメリカ!」と何度就任演説で言ったことか。中身は何もなかったが、アメリカという叫びだけ頻出した。これを国粋主義と言わずに何というのか。女性を差別し、イスラムを差別し、白人男性以外は皆差別する。民間企業をツイッターで攻撃し、恐喝する。自分に逆らうものは全て殺してしまえとでも言うかのような高圧的な態度だ。全く、ヒットラーそのもの。しかし、そうゆう人が、選挙で選ばれてしまうほど、アメリカという国は、一部の人に富が集中し、他は皆貧乏という状況だったのか? 失業率が異常に高いというわけでもなかったはずだ。何か、漠然とした過去の栄光への憧れみたいなものが強かったのか。世界はナショナリズム一色。アメリカだけではない、ロシアもイギリスも似たり寄ったり。

大体そもそも「〇〇第一主義」「ナントカファースト」という言葉が流行っており、東京都の小池知事も「都民ファースト」などと笑わせてくれるが、 これは、極めて、あたりまえのことだろう。これまで、アメリカの利益を考えなかった大統領がいたか? これまで東京都の利益を考えなかった知事がいたのか? 確かにいたかもしれない。自分の個人的利益をばかり考える政治家は腐るほどいる。

しかし、基本的にナントカファーストのナントカに対し、どのような時間軸でみて利益をもたらすか、という政策の違いに過ぎない。政治というのはそもそも長期的な戦略に基づくものだ。長期で見れば自己中心的な政策では最終的に全体のパイが減少し、壊滅に向かうということも理解できるはず。歴代のアメリカ大統領は、長い目で見て、世界の安定が自国の利益であり、それがために他国の安全保障にも貢献してきたにすぎないのであって、トランプのように視点が超近視眼的なアメリカの利益に移り、短期的にアメリカが損をするから、外国のことなど知らん、などと言ってしまえば、世界は途端に不安定化する。「ラッキー」とばかりに喜ぶ過激派や国家も出てくるだろう。また、それ以前にアメリカ自身が内戦状態にもなりかねない。

トランプは、きっと、企業オーナーとして、これまで超短期的な利益を徹底的に追求し、ここまでたまたま上手くいったのだろう。しかし、彼の企業は決して彼一代で築きあげてきたものではない。単に親から相続しただけの企業である。あの性格や発言を見れば、短気な性格は見て取れる。短気な大統領に短期的な政策を取ってほしくない。トランプは、当分の間、世界最大の脅威であり、リスク源であり、ハザードである。このハザードは、除去することは簡単にできないので回避した方がいい。我々は、アメリカ抜きの方向、昔、ジャパン・パッシング(Japan Passing)という語があったが、これからは、アメリカ・パッシング(US Passing)だろう。トランプは「世界がアメリカを尊敬するようになる」などといっているが、彼がやろうとしていることは全て近視眼的であり、真逆である。短期的な自己中心主義に陥った国がなぜ尊敬されるのか。アメリカが世界から尊敬されることは今後あり得ない。アメリカの時代は完全に終わった。日本もアメリカとバイバイし、オーストラリアやカナダなど、まともな良識を有している国々との結束を強めたほうがいい。

アメリカの州で独立の機運が今後高まるのではないだろうか。イギリスでもEU離脱が決まった途端にスコットランドの独立の機運が再び高まった。アメリカでも、こんなバカタレ連邦政府の下の合衆国に入っていても仕方ない、と考える州知事が出てきてもおかしくない。元々、アメリカの各州の権限は独立国に近い。連邦離脱の規定が米国憲法にあるのかどうかは知らないが、ロッキー山脈を境に栄える西部合衆国と衰退する東部合衆国に分かれるのもよいだろう。当然トランプは東部の大統領にしかなれない。

ちなみにカリフォルニア州の独立運動は、「Calexit」と呼ばれ、すでに州民の30%の支持を集めている。Yes California Independence Campaignというウェブサイトも存在する。カリフォルニア州などに独立してもらい、米国の国際的な立場を継承してもらう、そんなシナリオがあるかもしれない。

 

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