ミサイル飛行時間に関する誤認識

今朝0620分頃、NHKニュースを見ていてところ、「北朝鮮がミサイルを発射した。我が国のEEZ(排他的経済水域)に落下する可能性がある。」と、さも未だ飛行中なので、注意を促すような報道があった。加えて、「海上保安庁がEEZ内に落下する危険があるので注意し、不審な物体を発見した場合でも近づかないよう航行船舶に対する航行警報を発令した。」とも報道した。

しかし、0640過ぎの菅官房長官会見を開くと北朝鮮がミサイルを発射した時刻は「0540頃」だという。それが事実なら、北朝鮮がミサイルを発射したのが5時40分で、それが6時20分以降まで飛行していたとすると、40分以上飛行していることになる。これはおかしいなと思ったのは私だけではないだろう。北朝鮮が、5月14日に発射したときは2000キロという非常に高高度だったが、それでも飛行時間は30分位である。通常の高度なら、飛行時間はそんなに長くはない。

事実、7時半ころNHKが韓国側の報道を伝えたが、それによると「発射時刻は0540頃、低高度で約6分飛行し着弾した。」というものだった。北朝鮮から日本までの距離は約1,000km(平壌から日本海沿岸までの距離)で、ミサイルの速度が約10,000km/hだとすれば、低高度なら約6分である。この速度なら、政府が発射を探知し、着弾前に警報を出して注意を促すなどというのは、ほぼ不可能なほどの短時間である。

0830頃の菅官房長官の会見によると「(ミサイルは)約400キロ飛行し、新潟県佐渡島から約500キロ、島根県隠岐諸島から約300キロの日本海上に落下した」ということだったので、約400kmを約6分で飛行したということになるが、この場合、このタイプのミサイルの速度は、時速にすると400➗(6➗60)=4,000km/hということになる。多分これはミサイルの速度としては遅いほうだろうと思うが、時速4,000km/hでも1,000kmを飛ぶのに要する時間は、1000➗4000✕60=24分である。

いずれにせよ、北朝鮮から日本までの飛行時間が30分以上にもなるということは、高度がよほど高いか、速度がよほど遅いかという場合以外はありえず、10,000km/hを低高度を飛ぶものなら10分とかからないと考えておくべきだろう。

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