正常性バイアス

私たちの心は、予期せぬ異常や危険に対して、ある程度、鈍感にできているのだ。日常の生活をしていて、つねに移りゆく外界のささいな変化にいちいち反応していたら、神経が疲れ果ててしまう。その結果として想像できるのは、いつもピリピリしている神経症状態にある大勢の人々であり、社会性に欠けたギクシャクした世のなかだろう。そこでは、まっとうな日常生活は崩壊してしまう。そのようなわけで心は、”遊び”をもつことで、エネルギーのロスと過度な緊張におちいる危険を防いでいる。ある範囲までの異常は、異常だと感じずに、正常の範囲内のものとして処理するようになっているのである。このような心のメカニズムを、”正常性バイアス”という。この正常性バイアスが、身に迫る危険を危険としてとらえることをさまたげて、それを回避するタイミングを奪ってしまうことがある。(広瀬弘忠、「人はなぜ逃げおくれるのか」、集英社新書、P11~12)

 

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正常性バイアス」への1件のフィードバック

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