400mリレー銀は「カイゼン」の賜物

リオ五輪での陸上男子400メートルリレー銀メダルはすばらしい。個々の選手の速度は100メートル10秒台であるにも関わらず、100メートル9秒台を出す選手を並べてきた他国に勝ったからである。通常は、リレーではバトンを上から渡す。しかし、日本チームは下から渡すことにした。これだと、バトンを落とすリスクは高まるが、後続選手の初速度が落ちないため、個々の選手の速度で劣っていても、全体としてのパフォーマンスが「カイゼン」されるというものだ。このリスクを下げるため、相当繰り返し練習したのだろうが、非常に感動的だったのと同時に、この戦略には日本らしさを感じる。

このバトンパスは、よく考えてみれば、日本の製造業などがかつてよく工場で実施してきた「カイゼン」活動と全く同じであろう。どこに、ムリやムダがあるのかを皆で徹底的に議論し、改善して全体としての品質を向上させる、これは多くの企業でかつて実施されていたことだと思う。これが日本ブランドは品質がよいという評価につながった。

このように、このバトンパス、「カイゼン」であると同時に、4つのプロセスのインタフェースを「最適化」したものであり、最もよいやり方の「標準」を自分たち作って全員で実施したもの、ということもできる。すなわち、「標準化」でもある。

一見、関係なさそうに見えるスポーツのリレーと、企業での生産工程、実は考え方は同じだ。チームとしての生産性、パフォーマンスを上げるためには、チームを構成する個々の個人や組織などの構成要素のインターフェースのカイゼン、最適化、標準化が常に必要となる。「カイゼン」「最適化」「標準化」は、スポーツでも、ビジネスでも、そして、危機管理でも必要になる。危機管理用の組織最適化ツールが米国などのICSである。

 

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