なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか

この本はおもしろい。

なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか――新・言霊論(祥伝社新書289)

日本人が最悪の事態を想定できない理由は「言霊」にとらわれているからだ、というのだ。「最悪の事態」を想定してしまうとそれが実現してしまうような気がするので想定しない、確かに言われてみるとそうゆう空気は日本人の間に強いと思う。目に見えない空気に支配されやすいのが村社会・農耕民族の日本人の特徴だ。

原発は確かに最悪の事態を想定してこなかった。しかし、この他にも最悪の事態を想定していない分野は多数ある。例えば、「日本国債は保有者の9割が日本人なので暴落しない。」とか、今尖閣問題がクローズアップされているが、恐らく「日本と中国は経済的に相互依存しているので、戦争などするはずがない。」などというのもあるだろう。最近になって東南海地震による死者は最悪で30万人などという想定が発表されたが、ついこの間まではこんな想定はどこにもなかった。

日本国債などは完全なバブル状態であり、何かのキッカケで暴落する可能性は極めて高いし、このまま尖閣問題が収束しなければ中国と武力衝突になる可能性も極めて高い。そもそも、借りた金は返さなければならないし、返せなければ信用がガタ落ちし、次は誰も貸してくれなくなる。日本国債だって決して例外ではないはず。恐らく、そうゆう危機意識が多少あるから、野田首相は必死になって消費税アップをしようとしているのだろうが、多少消費税を上げたくらいではもうどうにもならないくらい日本の財政は危機的だ。ひょっとすると、中国との衝突をキッカケに暴落するかもしれないし、その他にも様々なシナリオは考えられるだろう。

あまり悲観的になりすぎても確かに人生は面白くないが、合理的に最悪の事態を想定し、目を背けずに準備を怠らないということが生き残りのためには必須になってきているのではないだろうか。

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