震災による衛星打上の遅延を打上企業や宇宙機関が懸念しているようだ

最近、JAXAが地球観測衛星「だいち」後継機の打ち上げを1年前倒しを要求するなど衛星屋が震災を機に予算が回ってこないことを警戒している気配がある()。衛星をロケットで打ち上げる企業Arianespaceも衛星打上を遅らせる要因にならないなどとコメントを発表しているが、これも、復興予算がゼネコンなどに回り、自分たちに回ってこないことを警戒している証拠である。

「東日本大震災は日本の衛星打ち上げを遅らせる要因にならない」、Arianespaceの会見から:ITpro

しかし、よく考えてみよう。このただでさえ、財政ピンチの日本にこれだけの災害が発生し、巨額の復興予算が必要になっているのだ。衛星通信は確かに必要だし、地球観測衛星も確かに役に立った。しかし、これらは、日本の企業がやらなければならないビジネスか? 日本独自の衛星を打ち上げてビジネスをしているのはスカパーJSATの衛星とNTTドコモのワイドスター衛星だけ。これらのサービスは、もうお役ごめんの状況である。狭い日本だけにビームを向け、ビジネスになるはずがなく、スカパーは放送コンテンツだけは価値があるから、光ファイバーで流そうとしているだけであり、NTTドコモの衛星事業は真っ赤の事業を必死に隠してここまで来ただけのことである。CS放送など全く不要。通信衛星は確かに災害に役に立つが、何も日本国籍の衛星である必要はなく、今回も役に立ったのはインマルサットやスラーヤという海外の衛星が主である。これらは、日本だけでなく、グローバルなカバーエリアを持ち、かつ、安い。狭いニッポン、なんでも自前でやる必要ありませんよ、と私はいいたい。衛星打上などに注ぎ込む金があったら、被災地の復興にお金を使うべし、これは当然。

更に地球観測衛星ALOSなどをJAXAは打ち上げているが、これも、この場に及んで、打上を早めろだと? ふざけるな、としかいいようがない。この分野も、リードしているのは米国であり、イコノス衛星など優秀な民間衛星は多数ある。無理にJAXAは上げなくてもいい。そんな金があったら、東北の復興に投資せよ、と言いたい。

いろいろな分野で震災を理由に予算獲得をしようとしたり、後回しにされることを恐れている分野は多数あると思う。しかし、日本は、借金財政で首が回らなくなっているところにこの東日本大震災が発生したのだ。よく、よく考えて、提案すべきだし、政治のリーダーシップが今ほど求めらるときはそうそうないと思う。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中