ベクレルとは?

福島第一原発での放射能漏れをめぐり、食品への影響が甚大になりつつあるが、その放射線量を示す値として「ベクレル」という単位をよく耳にする。

体外から受ける放射線(外部被ばく)の量を示す値としては「シーベルト(Sv)」が用いられており、その補助単位を含んだものとして「マイクロシーベルト」と「ミリシーベルト」が用いされているが、シーベルトとの関係やその意味については、報道機関もほとんど報道していないため分かりにくいと思う人も多いはず。

まず、最初に明確にしておかなければならないのは、放射線の人体への影響は、ある一定期間内に人が受けた放射線の累積値で判断されるということ。「ミリシーベルト=1/1000シーベルト」、「マイクロシーベルト=1/1000000シーベルト」であり、原発で働いている人などは、一年間に100ミリシーベルトまであびてもいいなどと決まっているので、一時間あたり数マイクロシーベルトなどという値は、その環境に数ヶ月とか数年生活しない限り、全く問題にはならないことは計算すればわかる。ちなみに、先日、福島第一原発で復旧作業をしていた方が数人、誤って180ミリシーベルト近く浴びてしまい千葉の放射線専門病院に運ばれたが、検査の結果、特段問題ないだろうということですでに退院してしまった。最も、長期的に見るとこれまでの積算量などとの関係もあり、問題が発生する可能性は否定できないが、今のところ、問題ないようである。

では、「ベクレル(Bq)」とはどんな単位なのだろうか? シーベルトは、「放射線の強さ」を表しており、同じ放射性物質から放出されたものであっても、場所やそこからの距離によって異なるものだが、ベクレルは物質そのものがもつ「放射線の量」を表すものである。すなわち、放射線の発信源としての量だ。従って、シーベルトとベクレルとの関係は単純に比較できない。

厚生労働省は、1Kgあたりの放射線量(ベクレル(Bq))でその危険度の基準を示しており、これらの値を超える食べ物を食べ続けないように指導している。なお、この数値は、これらの食べ物を一年間食べ続けたとしたら、2~3ミリシーベルトを超える被ばくと同等になるという基準で決められている。また、水・牛乳と野菜の基準値が異なるのは、それぞれ、毎日、平均的な人が食べる量が異なっているためである。

厚生労働省の指導値は以下のとおりである。

核種        摂取制限に関する指標値Bq/kg
──────────────────────
放射性ヨウ素   飲料水、牛乳乳製品 300 (注)
野菜類(根菜芋類を除く) 2,000
──────────────────────
放射性セシウム 飲料水、牛乳乳製品 200
野菜類、穀類、肉卵魚その他、500
──────────────────────
ウラン       乳幼児用食品 20
飲料水、牛乳乳製品 20
野菜類、穀類、肉卵魚その他 100
──────────────────────
プルトニウム及び  乳幼児用食品 1
超ウラン元素の.  飲料水、牛乳乳製品 1
アルファ核種     野菜類、穀類、肉卵魚その他 10
──────────────────────

(注)100Bq/kgを超えるものは、乳幼児調製粉乳及び直接飲用に供する乳に使用しないよう指導すること

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ベクレルとは?」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 放射線量の簡易計算ツールを発見しました « Safeyon

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